秋の紅葉スポットとして有名な魚沼市の秘境「奥只見」。
実は、新緑から夏にかけても絶景やアクティビティが楽しめることで人気のエリアなんです!
今回は家族や友人と楽しむのにぴったりな
目次
- 魚沼市が誇る自然の宝庫「奥只見」はこんなところ!
- 道中も楽しい!奥只見までのアクセス方法は2パターン
- 楽しみ方1:奥只見湖遊覧船で外国旅気分のクルーズ体験
- 楽しみ方2:大自然を間近に体感!奥只見湖でSAP体験
- 楽しみ方3:巨大魚を釣り上げろ!奥只見湖でフィッシング体験
- 楽しみ方4:自然をじっくり観察!自然観察・バードウォッチング体験
- 楽しみ方5:ひ~んやり続くよ~♪ど~こまでも~♪奥只見シルバーラインで歴史を体験
- 楽しみ方6:開放的な空間でリラックス!銀山平で非日常の温泉体験
- 楽しみ方7:ココに行けば奥只見ダム博士!奥只見電力館でダムの仕組みを体験
- ゆっくり楽しむのにおすすめ!奥只見の観光に便利な宿泊のご紹介
- ランチ&スイーツも楽しめる!奥只見ベストグルメ
- 奥只見をたっぷり満喫!1泊2日モデルコース
- まとめ
魚沼市が誇る自然の宝庫「奥只見」はこんなところ!
2000m級の山々に囲まれた奥只見地域は、新潟・福島県境を流れる只見川上流地域に位置しています。
越後三山只見国定公園に指定され、奥只見湖には巨大なイワナやヤマメが泳ぎ、空には国の天然記念物イヌワシが舞う、大変貴重な自然が残されている地域です。
美しい景色が広がるこのスポットには、毎年多くの方が大自然を求めて訪れています。
さらに、日本屈指の貯水量を誇る奥只見ダムによって造られた奥只見湖は「ダム湖百選」にも選ばれた美しい景観をもつ湖。
周囲はかつて銀の採掘場として栄えた歴史があり、その銀山跡の大部分は奥只見ダムの完成により現在は湖底に眠っています。そのため地元の人々は親しみを込めて「銀山湖」とも呼ぶのです。
奥只見湖の西岸は銀山平と呼ばれ、その名からシルバーラッシュに沸いた江戸時代の名残を感じることができます。
道中も楽しい!奥只見までのアクセス方法は2パターン
魚沼市街地から奥只見へ向かうルートは2種類です。
ひとつめは、奥只見シルバーラインを経由するルートです。全長22キロのトンネル群である奥只見シルバーライン。トンネルの数は19本、計18キロも続いています。走行中の車内から見える景色は、まるでタイムスリップ中の異空間にいるような雰囲気がある道路です。
このルートだと魚沼インターチェンジから銀山平まで、車で40分程度。奥只見ダムまでは車で50分~1時間程度。奥只見までの最短ルートです。
もう一方は、大湯温泉から国道352号で枝折峠(しおりとうげ)を経由し銀山平へ。さらにそこから奥只見ダムまでは、奥只見シルバーラインを通って向かいます。
このルートでは銀山平まで向かう道中に、日本百名山「越後駒ケ岳」の雄姿を所々で望むことができます。眺めを楽しみたい方はこちらのルートがおすすめです。ただし、道中は狭い部分もあるので通行にご注意を!
いずれのルートも、銀山平から奥只見ダムまではシルバーラインを通ります。奥只見ダムに到着する前から冒険家気分を味わうことができますよ♪
また、JR浦佐駅から奥只見までは路線バスも運行されています。運行日が限られていますが、二次交通で来訪の方や、運転に自信のない方にもこちらはおすすめです。
JR浦佐駅~奥只見ダム間の時刻表はこちら(引用:南越後観光バス公式ホームページ※参照場所:小出・小千谷地区、浦佐~大湯~栃尾又温泉~銀山平~奥只見ダム線)
楽しみ方1:奥只見湖遊覧船で 外国旅気分のクルーズ体験
まず、奥只見湖を訪ねたらぜひおすすめしたいのが湖上遊覧「奥只見湖遊覧船」です。湖上から眼前に広がる大自然を満喫することができ、夏には爽やかな風を体感することが出来ます。
構造の異なる全4隻の遊覧船が運航していますが、中でもオススメなのは「外輪船ファンタジア号」。
19世紀のアメリカ・ミシシッピー川で運航していた貨客船をモチーフにした船で、真っ赤な外輪と大きさが特徴的な1隻です。
この船では3階の展望デッキに出ることができます。そこからの眺めは遮る物がなく、解放感抜群!湖を吹き抜ける風や空気を直に体感することができ、人気スポットです。
船内は19世紀のアメリカを再現したデザインがされています。レトロな壁紙や座席は写真映えすること間違いなし!まるでタイムスリップしたかのような船旅を演出してくれるでしょう♪
奥只見湖遊覧船の詳細はコチラ ▶ 奥只見湖遊覧船HP
・普通に遊覧船で雄大な景色を眺めるだけでも楽しいのに、たまたま夏休み中は子ども船長というイベントをやっていて、制服に制帽、名札をつけて船長さんに。船に乗る前にもガチャガチャやら記念品やらお土産もたくさんついて、スタンプ押したり、土産のキーホルダー買ったり楽しんだ。(引用:じゃらん)
楽しみ方その2:大自然を間近に体感!奥只見湖でSUP体験
奥只見西岸にある銀山平エリア周辺は、2000m級の山々から流れてきた雪解け水が奥只見湖に合流する地点。透明度が高く水遊びを楽しむのにぴったりの場所です。
そんな銀山平で楽しめるアクティビティのひとつがSUP(サップ)。
立った状態でパドルを使ってボード漕ぎ進める人気のウォータースポーツです。奥只見湖の広大な湖で、誰でも気軽にクルージングを楽しむことができます。
銀山平でSUP体験の受付をしているのは2ケ所あります。
SUP体験1.うおぬまネイチャーラバーズ
魚沼市の自然に精通したガイドが、魚沼で「遊ぶ」「体験する」を提供しています。お子さんや愛犬とひとつのボードでゆっくり過ごしたり、寝そべって空を眺めたりと、大自然をのんびり楽しんでみませんか。
SUPの他にも、インストラクターが同行するカヌー体験や、Eボート体験(10人乗りの大型ボート)など各種水上アクティビティも体験可能です。
SUPのアクティビティを2023年で3回利用しましたが、一番サービスが良かったです。寒い日で暖かい飲み物などを用意していただきユーザーを考えたおもてなしが大変嬉しかったです。一緒に一定の距離を保ちつつ、必要な時だけサポートしてくれます。ユーザーのスキルに合わせて対応してくれるので誰でも楽しめると思います。壮大な大自然を感じ貴重な体験が出来ました。来年も絶対に利用します!!ありがとうございました!!(引用:じゃらん)
うおぬまネイチャーラバーズ SUP体験の詳細はこちら
SUP体験2. SUP once(サップワンス)
〝奥只見の良さを、銀山湖という素敵な場所を1人でも多くの人に知って欲しい〟そんな想いのガイドが案内するSUP体験。
SUPレンタル費用はもちろん、防水スマホケースまで料金に含まれている充実ぶり。有料ですが着替えのレンタルまでもがあり、手ぶらで行っても楽しめます!当日予約も可能。(シーズン中は混み合うことも予想されるため事前予約がおすすめです)
SUP once(サップワンス) SUP体験の詳細はこちら
奥只見湖SUP体験を動画でご紹介
さらに銀山平はちょっとした水遊びスポットや、湖畔で足を水に着けるだけでも十分涼めるので、夏の涼を取るのにもおすすめです♪
【注意】
- 急に深くなる場所や流れの早い場所があります。必ず保護者同伴でお楽しみください。
- 釣り人や周りの人に迷惑にならないようお互いに譲り合ってお楽しみください。
楽しみ方3:巨大魚を釣り上げろ!奥只見湖でフィッシング体験
奥只見湖は釣りの聖地としても有名です。その魅力はなんと言っても50cmを超える大岩魚が釣れるということ!
湖が広いためボートを使いながらのトローリングやキャスティング、フライフィッシングをする方が多いですが、岸からでも十分狙うことは可能です。
奥只見湖に限らず、河川で釣りをされる際は遊漁券が必要です。魚沼市内のコンビニや銀山平の宿などでご購入ください。
遊漁券等の詳細はこちら(魚沼漁業協同組合公式ホームページ)
銀山平エリアの宿泊施設を利用すると、貸しボートなどの利用も可能です。
銀山平温泉の宿泊施設について詳しくはこちら
※エンジン付きボートの利用は船舶免許が必要です。
楽しみ方4:自然をじっくり観察!自然観察・バードウォッチング体験
奥只見には珍しい動植物が多種多様に生息しているため、自然観察やバードウォッチングに最適です♪
運が良ければ「イヌワシ」や「ニホンカモシカ」といった天然記念物や、「ギフチョウ」「オコジョ」などの希少な生き物にも出逢えるかも⁉
画像はイヌワシ(実寸大)の木彫り像。両翼を広げたときの大きさは、なんと2mにもなります!
山の斜面も要チェック!カモシカがあなたをジッと見つめているかも⁉
楽しみ方5:ひ~んやり続くよ~♪ど~こまでも~♪奥只見シルバーラインで歴史を体験
奥只見へ向かう道中にある、長~いトンネル「奥只見シルバーライン」もその楽しみ方のひとつ。
この道は奥只見ダム建設用の資材を運ぶために作られた道路です。ダム建設予定の地は積雪5m を超える豪雪地帯。雪崩などの危険を回避し安全に資材を運ぶ道路として重要な役割を果たしました。
難工事であったにも関わらず、わずか3 年という歳月で開通。一部にはゴツゴツとした素掘りの壁面が残り、今でも当時の痕跡が伝わってくる歴史を感じられる道です。
さらにトンネル中心付近の温度は20℃以下に保たれているため、真夏にはひんや~りスポットとなります。その気温差が原因でトンネル外へ出ると車の外に水滴が発生するという現象が発生することも。
「急に窓ガラスが曇った!!」と思っても、慌てないでくださいね。窓を開けて外と車内の気温差をなくしたり、エアコンの風でフロントガラスを冷やすと早く曇りがなくなりオススメです!
※トンネル内で緊急時以外の停車・降車はご遠慮ください。
※二輪車は通行禁止。冬期間通行止め期間あり。
楽しみ方6:開放的な空間でリラックス!銀山平で非日常の温泉体験
これからの暑い時はついつい涼しい場所を求めてしまいますが、気温差で夏バテになることも。そんな時はゆっくりと温かい温泉に浸かってリラックスしてみてはいかがでしょうか。汗も流せて気分もサッパリ!
銀山平エリアにある日帰り温泉施設は2つ。
越後駒ケ岳や中ノ岳の景色を眺めながら、優雅に温泉を満喫できる「白銀(しろがね)の湯」。檜風呂と檜の木組が自慢の温泉です。
白銀の湯の詳細はこちら
もう一つの「かもしかの湯」は、銀山平キャンプ場内にある日帰り温泉施設。大自然のど真ん中にあり、温泉に浸かりながら森林浴も楽しめます!優しい木漏れ日がなんとも神秘的。
かもしかの湯の詳細はこちら
楽しみ方7:ココに行けばあなたも奥只見ダム博士!奥只見電力館でダムの仕組みを体験
奥只見ダムの歴史や仕組みを学べる施設が奥只見電力館。奥只見の駐車場(路線バスのバス停)から坂道をあるいて7~8分程の距離にあります。
最新のデジタル技術を駆使した電力館として、2023年秋リニューアルオープン!「大型LEDパネル」を6枚使用し、奥只見の四季やダム・発電所建設の歴史をダイナミックに紹介。さらに、立入禁止のため「まぼろしのダム」と称される大鳥ダムのトリックアートも設置。臨場感のあるトリック写真の撮影をお楽しみいただけます。
他にも、現実と仮想世界を重ね合わせるAR技術(Augmented Reality:拡張現実)を活用したタブレットアプリにより、手元にダムを再現。再現したダムは四季ごとに表示できるほか、360度全ての角度から見ることができます。
奥只見電力館の詳細はこちら
ゆっくり楽しむのにおすすめ!奥只見の観光に便利な宿泊地区
奥只見周辺には銀山平温泉をはじめ温泉の湧く地域があります。じっくりと奥只見を満喫するのにおすすめの宿泊地区をご紹介します。
1.銀山平温泉
大自然の中にあり、越後駒ケ岳や荒沢岳などの山々に囲まれた温泉地。春には新緑と残雪、秋には紅葉と一年を通して雄大な風景を楽しめる場所です。
さらに2024年夏には自遊人が手がける今までになかった「自然に親しむ」宿、Silver Mountain Lodgeがグランドオープンを控えています。ますます注目の地域です!
銀山平温泉の詳細はこちら
2.奥只見地域
雄大な奥只見湖のすぐ隣にもいくつかの宿泊施設があります。釣りを楽しむ方に人気の宿です。
奥只見(宿泊施設)の詳細はこちら
3.大湯温泉
奥只見湖から車で30~40分程の距離。開湯1300年の歴史を持つ市内で最も大きな温泉地区。華やかな温泉リゾート地ではありませんが、豊かな自然の美しさが魅力です。
大湯温泉には、ワンちゃんと泊まれる温泉宿もあります。奥只見で愛犬と一緒に楽しんだ後は温泉でゆったり過ごすのはいかがでしょうか。
大湯温泉の宿泊施設詳細はこちら
4.折立(おりたて)温泉
日本百名山の越後駒ケ岳を望む場所に位置する温泉地。川のせせらぎと少しぬるめの温泉を求めて、湯治目的に訪れる方も多くいらっしゃいます
折立温泉の宿泊施設詳細はこちら
5.栃尾又温泉
世界的にも数少ないラジウム泉。新陳代謝を高めると同時に、鎮静、鎮痛、催眠の効果があると云われています。
奥只見でアクティブに過ごした後は、ぬるい湯になるべく長く浸かる伝統の入浴法「長湯」で身体と心を休めるのもよいかもしれません。
栃尾又温泉の宿泊施設詳細はこちら
ランチ&スイーツも楽しめる!奥只見ベストグルメ
アクティビティを楽しんだ後は、奥只見ならではのランチ&スイーツでお腹を満たしましょう。奥只見ダムの駐車場には「奥只見レイクハウス」という飲食・お土産店があります。そこで提供されている奥只見オリジナルグルメをご紹介します。
1.尾瀬三郎スイーツ
尾瀬を発見したと伝えられる平安時代の公家「尾瀬三郎」。彼が主人公の「尾瀬三郎物語」は歴史ロマンを感じる悲恋の物語です。魚沼市湯之谷地域では昔から語り継がれています。
そんな一人の女性を一途に愛し続けた尾瀬三郎にちなんだ“おまんじゅう”を、奥只見レイクハウスにても販売中!魚沼産コシヒカリの米粉を用いたしっとりモチモチ生地!
現在提供中の「36(サブロー)コーヒーセット」は、この「まんじゅう」に合うコーヒーブレンドを開発!このセットのみで味わうことができるオリジナルコーヒーです。
奥只見レイクハウスの詳細はこちら
もっと詳しく!尾瀬三郎物語はこちら
2.奥只見ダムカレー
魚沼産コシヒカリでダムを、カレーでダム湖の様子を見事に表現した一品。奥只見ダムを眺めながら食べるダムカレーは、一味も二味も違うはず!
店舗オリジナルの型でダムを成形しているこだわりメニューです。それぞれにダムカレーカードもついてくるので、そちらもお楽しみに♪
奥只見をたっぷり満喫!1泊2日モデルコース
ここではJR浦佐駅を起点に、週末1泊2日で公共交通機関を使ってめぐる「奥只見超満喫コース」をご紹介します。
1日目
1. JR浦佐駅を路線バスで出発
↓(奥只見ダム行・7時45分発。ただし運行日にご注意ください。運行日カレンダーはこちら)
2. 奥只見ダムに到着(9時00分)
↓
3. 奥只見ダム周辺で散策・自然観察を楽しみましょう
↓
4. 少し早めにランチタイム。奥只見に来たらやっぱりダムカレー。もちろん尾瀬三郎スイーツもマストです♪
↓
奥只見ダムから11時35分発の路線バスに乗車、銀山平舟付場にて下車。(11時52分頃)
↓
5. 奥只見湖でSUP体験(約2時間)。事前予約がおすすめです。詳細はこちら。
↓(徒歩)
6. 体力と時間に余裕があれば、銀山平キャンプ場へ移動。自然観察、ブナ林ハイキングも楽しめます。(ブナ林遊歩道管理協力金200円)
※悪天候等の影響で通行できない場合があります。事前によくご確認ください。
↓
銀山平舟着場バス停から17時27分発、浦佐駅東口方面行路線バスに乗車。大湯温泉バス停にて下車。
↓
7. 大湯温泉でゆっくりと旅の疲れをいやします。宿泊施設詳細はこちら。
2日目
1. 魚沼産コシヒカリの朝食を食べて宿を出発!大湯温泉バス停から路線バスに乗車。(8時15分発。奥只見ダム行)
↓
奥只見ダムにて下車(9時00分着)
↓
2. 奥只見湖遊覧船に乗船。奥只見湖の爽やかな風を船上から楽しみます。(約40分間)
↓
3. 時間があれば奥只見のお土産も購入♪
↓
奥只見ダムバス停から路線バスに乗車。(11時35分発。浦佐駅東口行)
↓
4.JR浦佐駅に到着(12時55分着)。おつかれさまでした~
【ご案内】
- このプランで利用する路線バスは運行日が限定されています。事前によくご確認ください。運行日カレンダーはこちら
- 宿泊地は大湯温泉プランですが、折立温泉でも同じモデルルートが可能です。
- マイカーをご利用の場合は銀山平温泉や栃尾又温泉のご利用もおすすめです。
まとめ
今回は秘境奥只見の楽しみ方をご紹介してきました。銀採掘やダム建設などの歴史があり、現在の奥只見があります。そんな歴史を感じながら、グルメや温泉と共に夏の奥只見体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。