2,000メートル級の山に囲まれ、一級河川の魚野川が流れる新潟県魚沼市。この地域には、豊かな自然を生かした公園が数多くあります。
魚沼といえば、桜のイメージはあまりないかもしれません。しかし春になると、公園で美しい満開の桜を見ることができます。
さらに、
・花を愛でながらのハイキングが楽しめる公園
・歴史を体感できるウォーキングが満喫できる公園
・ワンちゃんと共に遊べるスペースをもつ公園
など、多彩なラインナップです。もちろんどの公園も入場は無料!
「魚沼市で桜を見るなら、どこがオススメ?」
「桜と一緒に温泉やランチ、スイーツも楽しみたい!」
今回はそんな方にぴったりな、絶景・桜・歴史が満喫できる公園3選とランチやスイーツのお店、ゆっくり過ごせる温泉などをご紹介します。
目次
・まとめ:魚沼の公園はお花見だけでなく温泉滞在にもぴったり!
桜の名所「小出公園」はハイキング初心者にもおすすめ!
小出公園(こいでこうえん)は1年を通じて様々な花が咲く丘陵公園。
桜が美しい場所として、地元では特に有名な場所です。
JR小出駅から徒歩約10分の場所にあり、アクセスも便利です。
<小出公園3つのおすすめポイント>
1.眺望抜群!花を愛でながら楽しめるハイキングスポット
小出公園といえば、毎年4月下旬ごろに咲く桜の名所として有名です。
しかし実は「カタクリ」「ツツジ」「コスモス」など、四季折々に花が咲き揃う公園でもあります。
園内には遊歩道があるので、ハイキングを楽しむこともできます。
これからの季節、花を愛でながら、駒見山(こまみやま)山頂まで歩くのもおすすめ。所要は片道約1時間です。
山頂からの眺望が良く、天気の良い日には市街地や遠くには越後三山が見渡せます。
小出公園案内マップPDFはこちら
2.文化史跡がたくさん見れる!
小出公園は魚沼市出身の小説家山岡荘八(やまおかそうはち)の文学碑や、良寛の弟子で歌人の貞心尼(ていしんに)の歌碑が建てられている公園です。
ほかに三十三観音、金毘羅大神碑などの、文化史跡をめぐるウォーキングもおすすめです。
さらに公園中腹には、画家早津剛(はやつつよし)の作品を展示する、早津ギャラリーがあります。描かれているのは全国各地の「かやぶき民家」。素朴な風情を鑑賞できます。(※見学については事前に電話等でご予約・ご確認下さい。)
桜と一緒にご覧になってはいかがでしょうか。
3.疲れたら温泉でひと休みも!
公園には日帰り温泉「見晴らしの湯こまみ」が隣接。お肌に優しいぬるめの温泉につかることができます。
越後三山を臨む露天風呂は、とても開放感があります。(男女週替わりの交替制)
※機械設備改修工事のため、2024年3月12日(火曜日)~4月12日(金曜日)の間は休館。
小出公園情報
公園へのアクセス:JR小出駅から徒歩約10分
市内の温泉地からのアクセス:南越後観光バス小出駅前行で小出駅前バス停にて下車(栃尾又温泉、大湯温泉、折立温泉からバスで約20~30分)
駐車場:あり
小出公園の詳細はこちら
ドッグランも完備!雪の上の桜&新緑が美しい「大湯公園」
開湯1300年の歴史ある大湯温泉(おおゆおんせん)。そこから徒歩圏内で行ける、7.4haという広大な敷地面積をもつ公園です。
<大湯公園3つのおすすめポイント>
1.知る人ぞ知る!雪上の桜と新緑を眺めながらの散策におすすめ!
雪がとけきる前に桜がさく「雪上桜(せつじょうざくら)」。豪雪地ならではのお花見の楽しみ方です。
雪上桜といば魚沼市内では「福山峠(ふくやまとうげ)の雪上桜」が有名ですが、実は雪解けの遅い大湯地域でも見ることができます。
ここ大湯公園での見ごろは4月中~下旬ごろ。
さらにその後は、残雪の上で木々に新しいつぼみが次々と芽吹いていきます。
春の喜びを全身で感じることができますよ!
※公園内の山ぎわ付近は残雪期に側溝等が見えづらくなっています。踏み抜きにご注意ください。
2.老若男女問わず楽しめる
大湯公園の広い敷地の中には、
・芝生広場
・様々な山野草が見られるロックガーデン
・子供たちに人気のふわふわドーム
・バーベキュー広場
・アリーナを併設する日帰り温泉施設
まで完備しています。
多目的な用途でゆったりと楽しめる公園です。
(引用:奥只見レクリエーション都市公園公式サイト)
なかでもロックガーデンではめずらしい植物が鑑賞できると話題です。
他にも園内では5月上旬の雪解けのころに、かわいらしい水芭蕉が咲きます。
3.魚沼市でもめずらしい!愛犬と遊べるドッグランがある
広い敷地を生かして、ワンちゃんとのびのび遊べるスペース〝ドッグラン〟を設置。
この公園では、全日本フリスビードッグ選手権が毎年開催され、愛犬家が全国から集います!
さらに大湯温泉「湯元庄屋和泉屋旅館」では愛犬と泊まることもできます。(室内犬または小型犬)詳しくはこちら。
大湯公園情報
公園へのアクセス:JR小出駅から南越後観光バス(栃尾又温泉行)で約25分。大湯公園バス停にて下車。
市内の温泉地からのアクセス:栃尾又温泉、折立温泉から徒歩で約20~30分
駐車場:あり
大湯公園の詳細はこちら
いにしえの時代に思いをはせて歩きたい「須原公園」
「須原公園(すはらこうえん)」は、国重要文化財「目黒邸」を含む貴重な歴史資源と、豊かな自然を楽しめる公園です。
守門(すもん)地域の歴史と自然に包みこまれるような時間を過ごせます。
<須原公園3つのおすすめポイント>
1.自然を楽しむとともに、魚沼の歴史を学べる
新潟県を代表する茅葺屋根をもつ豪農の館「目黒邸」。
邸内の見学ができ、囲炉裏端や縁側にたたずむと、昔の生活を体感することができます。
さらに資料館や文化財館には、歴史的に貴重な資料が展示されています。
(引用:奥只見レクリエーション都市公園公式サイト)
2.初夏の風物詩ホタルの飛び交う公園
毎年6月下旬ごろには園内の池でホタルが発生することでも知られています。
暗闇で照らす小さな光はとても幻想的です。
(園内は照明がなく大変暗くなっています。ご注意ください)
3.こどもたちに大人気!遊具もあるわんぱく広場
ふわふわドームなど、飛んだり跳ねたりすべったり、こどもたちものびのびと遊べる広場があります。
須原公園情報
公園へのアクセス:JR小出駅から只見線で約22分、越後須原駅で下車。または南越後観光バス(穴沢行)で約33分、須原駅角バス停にて下車。徒歩5分。
市内の宿泊地からのアクセス:守門地域に宿泊が便利です(公園まで徒歩すぐ)。守門地域の宿泊施設の詳細はこちら。
駐車場:あり
お花見におすすめの宿泊地と公園までのアクセス方法
ここからは、魚沼市内でおすすめの宿泊地をご紹介します。
各公園へのアクセス方法も掲載しているので、ぜひチェックしてみてください!
1.大湯温泉
西暦718年に行基(飛鳥時代から奈良時代にかけて活動した日本の仏教僧)により開湯。戦国時代に多くの武将から愛された魚沼を代表する温泉地です。
さらに「湯元庄屋和泉屋旅館」はワンちゃんと泊まれる宿。
効能:五十肩、冷え性(冷え症)、関節のこわばり、関節痛など
<公園へのアクセス方法>
・小出公園:南越後観光バス小出駅前行で小出駅前バス停にて下車(約30分)。時刻表はこちら。
・大湯公園:各宿から徒歩5~10分。
大湯温泉の宿泊施設詳細はこちら
2.栃尾又温泉
世界的にも数少ないラジウム泉。開湯は奈良時代とその歴史も古いです。
ぬるい湯になるべく長く浸かる入浴法「長湯」を伝承しており、その効果は免疫力や自然治癒力に良い影響を与えると云われています。体の芯まで温めることができるため、子宝の湯としても有名です。
効能:筋肉又は関節の慢性的な痛み又はこわばり 動脈硬化症、痛風、胆石症、慢性胆 のう炎、慢性婦人病、慢性皮膚病
<公園へのアクセス方法>
・小出公園:南越後観光バス小出駅前行で小出駅前バス停にて下車(約35分)。時刻表はこちら。
・大湯公園:各宿から徒歩30分。
栃尾又温泉の宿泊施設詳細はこちら
3.折立(おりたて)温泉
川沿いに旅館が並ぶ山間の静かな温泉地。少しぬるめの温泉には湯治目的に訪れるお客様も大勢いらっしゃいます。家庭的なあたたかいおもてなしと豊富な湯量が魅力。
効能:神経痛、リウマチ、動脈硬化症等
<公園へのアクセス方法>
・小出公園:南越後観光バス小出駅前行で小出駅前バス停にて下車(約25分)。時刻表はこちら。
・大湯公園:各宿から徒歩30分。
折立温泉の宿泊施設詳細はこちら
4.守門(すもん)地区
多くの旅館や民宿が立ち並びます。田舎の雰囲気を楽しみたい方、長期滞在にもおすすめ。国指定重要文化財「目黒邸」やJR只見線が走り、懐かしく美しい景色を楽しめます。
<公園へのアクセス方法>
・小出公園:JR越後須原駅から只見線で約22分、または南越後観光バスで約33分(時刻表はこちら平日・土日祝 )。小出駅から徒歩10分。
・須原公園:各宿から徒歩3~5分。
守門地区の宿泊施設詳細はこちら
5.薬師温泉
芯まで温まり湯冷めしにくい温泉。高台に位置し、宿は「やまびこ荘」があります。四季を体感できる野菜収穫や川遊びなど各種体験も受付けています。
効能:五十肩、冷え性(冷え症)、関節のこわばり、関節痛など
<公園へのアクセス方法>
・小出公園:湯之谷中学校前バス停(宿から徒歩8分)より南越後観光バスに乗車。小出駅まで約12分(時刻表はこちら平日・土日祝)。小出駅から徒歩10分。
・大湯公園:湯之谷中学校前バス停(宿から徒歩8分)より南越後観光バスに乗車。大湯公園前バス停まで約18分(時刻表はこちら平日・土日祝)。
薬師温泉の詳細はこちら
お花見と一緒に訪ねたい!魚沼ランチスポット8選
1.丸川屋食堂
小出公園から徒歩15分。
地元民に愛されるお店。昔ながらの中華そばをはじめ、魚沼(堀之内・塩沢)産コシヒカリを使った「ごはんもの」など多彩なメニューが揃います。
食べるとなんだか懐かしい気分になり、何回も行きたくなる食堂です。
丸川屋食堂の詳細はこちら
2.中国料理鵬鯤(ほうこん)
小出公園から徒歩15分。
ラーメン、焼きそばからフカヒレ、北京ダック等高級食材使用の中国料理(広東、福建料理)を楽しめるお店です。ランチタイムには日・祝日も対応している定食が人気。テイクアウトメニューもあります。
中国料理鵬鯤の詳細はこちら
3.富貴亭食堂
小出公園から徒歩6分。
小出駅前にある食堂。魚沼産コシヒカリを玄米で提供する玄米定食や、岩魚の塩焼きの付いた岩魚定食もおすすめです。
富貴亭食堂の詳細はこちら
4.銀山茶屋
小出公園から徒歩12分。
季節にあわせた山菜・キノコ・野菜など素材を生かした料理が楽しめます。
銀山茶屋の詳細はこちら
5.日本料理 いな穂
小出公園から徒歩約15分。
和食以外にも、ステーキやビーフシチューなどの洋食メニューも揃います。この道40年のベテランご主人のこだわり料理を味わえるお店。
日本料理いな穂の詳細はこちら
6.松坂屋食堂
大湯公園から徒歩8分。
丼物やラーメンなどを取り揃えている昔ながらの食堂です。優しい味付けはどこか懐かしさを感じられます。
松坂屋食堂の詳細はこちら
7.田舎食堂いろり じねん
大湯公園から徒歩8分。
つみ草(食用可の野花)をメインに山菜・地野菜・キノコなど、旬の食材を使った田舎料理の店です。
※事前予約制です。8~12名様ほどで満席になります。
田舎食堂いろりじねんの詳細はこちら
8.そば処よしみや
須原公園から徒歩5分。
地元の方も訪れるお食事処。須原そばやカツ丼も人気メニューのひとつ。
そば処よしみや詳細はこちら
桜のお供はこれで決まり!魚沼スイーツ&お土産のお店6選
お花見で歩き疲れたら、甘いものや美味しいお茶でホッと一息入れませんか。お土産選びに街歩きもおすすめです。
魚沼産コシヒカリ玄米や米粉を使った魚沼グルメなどをご紹介します。
1.丸由茶舗
小出公園から徒歩約10分。
創業134年を誇る老舗のお茶屋さん。『魚沼産コシヒカリ特別栽培米』を使用した玄米茶や玄米ブレンドコーヒーが看板商品です。
丸由茶舗の詳細はこちら
2. ふるさとの菓子処 山喜屋
小出公園から徒歩約17分。
3代続く老舗菓子店。人気商品は、窯出し生ドラ焼きや、マロンドショコラ。
ふるさとの菓子処 山喜屋の詳細はこちら
3. 大力納豆 横町本店
小出公園から徒歩約10分。
魚沼を代表する食品「大力納豆」の直営店舗。八海山水系の雪の伏流水を用いて作られた納豆や大豆商品などが買えるお店です。「糀入味付納豆」は魚沼市プレミアム認定商品。
大力納豆横丁本店の詳細はこちら
4. セキノヤ
小出公園から徒歩約14分。
子どもから大人まで楽しめるお菓子や雑貨を販売するこだわり食品と雑貨のお店。地場産の野菜や地酒などさまざまな商品がそろっています。店頭のハンバーガー自販機も話題です!
セキノヤの詳細はこちら
5.ウオヌマコーヒーロースターズ
小出公園から徒歩25分。
新潟県唯一の自家水洗焙煎珈琲豆の販売店です。本業は整体師の店主が入れるこだわりのコーヒー。さらに魚沼産コシヒカリ米粉を使ったスイーツも販売中です。
ウオヌマコーヒーロースターズの詳細はこちら
6.越後ゆきくら館(玉川酒造)
須原公園から徒歩約5分。
魚沼の地酒玉風味と大吟醸酒粕を使用した、口どけなめらかな酒ケーキが購入できます。
越後ゆきくら館の詳細はこちら
温泉滞在で公園をめぐる!おすすめモデルプラン
ここからは温泉に2泊でゆっくり滞在し、小出公園で魚沼の桜や自然を満喫する、おすすめのモデルコースを2つご紹介します。
花も団子もはずせない!小出公園と魚沼グルメをめぐる旅
おすすめ温泉地:大湯温泉、栃尾又温泉、折立温泉
1.各温泉から路線バスで移動(小出駅行。栃尾又温泉8時37分発→大湯温泉8時39分発→折立温泉8時43分発)
↓
2. 9時03分 本町バス停にて下車。
↓(徒歩約5分)
3.丸由茶舗でお気に入りのお茶を探す。コシヒカリ玄米茶もお土産に。
↓(徒歩約10分)
4. 10時頃、小出公園に到着。桜や季節の花々・植物を愛でながら、山頂まで約60分のハイキング。
山頂では丸由茶舗の美味しいお茶でティータイムを楽しむ。(宿から水筒にお湯を持参するのを忘れずに♪)
滞在時間3時間(山頂までの所要は往復2時間)
↓(徒歩約12分)
5. 13時30分ごろ、銀山茶屋にて昼食。地元の季節の食材を使った食事を満喫。
↓(徒歩約5分)
6 小出の商店街をぶらりとお散歩。お土産購入も♪
↓
7. 本町バス停から路線バスに乗車。各温泉地へ戻る。(15時20分発の栃尾又温泉行。)
※または、小出駅から浦佐駅(上越新幹線発着駅)へ在来線で移動。その後、帰路へつくことも可能。
じっくりのんびり史跡をめぐる、アカデミックな魚沼旅
おすすめ温泉地:薬師温泉または大湯温泉、栃尾又温泉、折立温泉
1. 8時30分、薬師温泉を徒歩で出発
↓(徒歩約10分)
2. 和洋酒・惣菜・弁当専門おおももで魚沼産コシヒカリのおにぎり弁当を購入。※待ち時間の少ない事前予約が便利。
↓(徒歩約8分)
3. 湯之谷農協前バス停よりバスに乗車(8時57分発、小出駅前行)
(※大湯温泉、栃尾又温泉、折立温泉に宿泊の場合は、各温泉地から路線バスで移動。小出駅行。栃尾又温泉8時37分発→大湯温泉8時39分発→折立温泉8時43分発)
↓(バス約10分)
4. 小出駅前にて下車。徒歩で小出公園へ移動。
↓(徒歩約10分)
5. 小出公園に到着して桜を満喫。山岡荘八文学碑や、貞心尼歌碑、三十三観音、金毘羅大神碑など文化史跡をめぐりながらウォーキングを楽しむ。途中、お弁当で昼食休憩(所要2時間程度)
↓(徒歩約5分)
6. 12時頃、みはらしの湯こまみに到着。美肌の湯を満喫し、お昼寝でリフレッシュ。(※事前予約制で食事のお取り寄せも可能。詳しくはこちら。)
※機械設備改修工事のため、2024年3月12日(火曜日)~4月12日(金曜日)の間は休館。
↓(徒歩約8分)
7. 14時頃、早津ギャラリーを見学。(所要約30分)
↓(徒歩約15分)
8. 本町バス停から路線バスに乗車。各温泉地へ戻る。(15時21分発の栃尾又温泉行。薬師温泉の場合は湯之谷中学校前バス停にて下車。)
※または、小出駅から浦佐駅(上越新幹線発着駅)へ在来線で移動。その後、帰路へつくことも可能。
まとめ:魚沼の公園はお花見だけでなく温泉滞在にもぴったり!
今回は新潟の桜の穴場、魚沼市のおすすめお花見スポット3選とランチスポットやスイーツのお店、温泉をご紹介しました。
桜などの自然、歴史・文化まで楽しめる、それぞれ魅力あふれる公園でしたね。
ぜひあなたのお気に入りの公園をみつけてみてくださいね!